バナー制作の基本と手順!初心者が実践したい5つステップ

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バナー制作をしたいけど、そもそも何から始めたらいいの

『他の人はどうやって作ってるの?』

『バナー制作のコツや手順を知りたい!』

こんにちは!広告会社で雇われデザイナーをしている、かじゅうです!

突然ですが、筆者はデザイン未経験で広告代理店のデザイン制作部に入社しました。

社内の教育制度が整っているわけではなく、バナー制作を含むデザイン作業に関しては全て手探り状態で新人時代を過ごしました。

そんな私は当時こんなことを思っていました。

  • デザイナーは『どんなことを考えながら』デザインしているのだろう?
  • どういう手順で』デザインしているのか知りたいなー

私のような環境はとても特殊だと思いますが、もし少数のデザイン部署で働いている方やこれからデザインを始める方で周りからのヒントがもらいづらいという方がいたらこの記事が少し参考になるかもしれません。

この記事はこんな人におススメです
  • バナー制作を始めようと思っている人
  • 他の人の作業フローが知りたい人
  • 独学でデザインを学んでいる人
バナー制作の流れをまとめた画像をPinterestで公開しています。
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こんな画像を作ります

バナーの作り方

KAGOMEさんから出ている野菜生活「アップルサラダ味」が新登場!というバナーを作る工程を紹介していきます。

※こちらの画像はKAGOMEさんとは全く関係ありません。

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作る前にチェック!バナーの目的は何?

デザインを始める前に、どんなバナーを作るのかイメージします。

紙に書き出してみてもいいですし、頭の中で考えてもいいと思います。

私はいつも、頭の中でまとめています。

バナーを作る目的は?
  • ターゲットは誰でしょう
  • 一番伝えたいことは何でしょう
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5STEPで作るバナー制作の手順

5STEPで作るバナー制作の手順を紹介します。

全体の流れは以下の通りです。

  • 要素を洗い出す
  • 大事なものを絞る
  • 仮レイアウト
  • 文字を組む
  • あしらいを考える

ひとつずつ説明していきます。

STEP.1 要素を洗い出す

バナー制作に必要な要素を全て洗い出します。

まずは、バナーに使いたいテキストをざっくり並べてみました。

テキストを洗い出したら、続いて使いたい写真や素材を洗い出します。

要素を洗い出す?

要素を洗い出す方法はいくつかあります。

  • 社内会議
  • クライアントとの打ち合わせ
  • デザイナー個人のリサーチ

要素の洗い出しは、手書きやデジタルメモなど自分に合った方法でいいと思います。

要素を洗い出すと『あれ?文章が抜けちゃった』というようなミスを防ぐことができるので私は必ず行っています。

STEP.2 大事なものだけに絞る

続いては、並べた要素に優先順位をつけます。

優先順位が低いものや、同意味のテキストは削ってしまいます。

「家族みんなが~補える野菜飲料です」は野菜生活自体の訴求文なので、削りました。「野菜生活」は他と被っているテキストなので削りました。

優先順位の決め方のコツ
  • 依頼者の要望を優先する
  • リズムが良い文字の流れを意識する
  • 優先順位が低い=いらないわけではない

STEP.3 仮レイアウト

文字や写真を仮レイアウトします。優先順位が高いものから配置していきます。

文字や写真の仮レイアウト
  • 1
    メインテキスト

    優先順位が高い「新味登場 アップルサラダ」を配置。可読性やレイアウトを考え2段にしました。本来は「アップルサラダ味」でしたが、「新味登場」との文字かぶりとリズムを考えて削除しました。

  • 写真素材

    左側に収まりが良い場所を見つけました。重要部分が大きく見えるようにトリミングしています。

  • 3
    補足説明

    上段の空きに商品の補足説明を配置しました。

  • 4
    キャッチコピー

    下段の空きにキャッチコピーを配置しました。

配置しただけで、バナーとはいい難い状況ですがこの段階ではこれでOKです。STEP.1で洗い出した要素を抜けがなく配置することが出来ました。

写真レイアウトのコツ
  • 一番収まりが良いところに配置する
  • 収まりがよくなるようにトリミングする
  • 重要な部分が見えてればOK

集合写真を撮影する時に背の高い人は、後ろに立ちますよね。それは、収まりが良いからです。写真素材にも形やサイズによって収まりが良いところがあるはずです。それを探ることが仮レイアウトの段階では大事です。どうしても収まりが悪い時は、切り抜いたり、枠に入れるなどして形を変えるのも手段の一つです。

STEP.4 文字組をする

見栄えをよくするために文字組をします。フォントも変更していきます。

「新味登場 アップルサラダ」の文字間が開いていて気になったので文字詰めをしました。

キャッチコピーの文章を変更してアーチ状にしました。

before りんごの蜜感のある甘味と香り
after  蜜感のある甘みと香り

アーチ状にすると文字にリズムと温かみが生まれると思います。テキストを声に出して読んでみてください。アーチ状になっていると感情が乗りませんか?

スッキリ文章でデザイン力UP
  • 重複文章は削る
  • 文章はリズムが大事
  • 説明しすぎない

「りんご」という文字は商品名にも書いてあるし、いろいろなところで重複してますよね。同じ内容の言葉が続けてある場合は、削るとスッキリします。

「甘味」と「香り」よりも「甘み」「香り」の方がリズム的にイイ感じがしませんか?
「漢字+ひらがな」と同じルールになっているからですね。意味が同じなら見やすいように変更するのもテクニックです!

STEP.5 あしらい

あしらいをして仕上げていきます。

あしらいとは

もてなし。とりあわせの意味。デザインにおけるあしらいとは、一般的に「装飾」のことをいいます。写真素材や商品、文章の意味から連想する形や絵を施してあげるとGood!

紙質感のあるベタ地を配置しました。流線型にしてやわらかさと液体のイメージを出してみました。

文字の色を変更しました。文字の色は、商品パッケージで使われている色から選んで使っています。

商品写真の角度を変更しました。垂直だと少し硬い印象がありましたが柔らかい印象になったと思います。また、商品の色調補正をしてドロップシャドウを加えました。

色調補正をした方が鮮やかでおいしそうに見えます。シャドウの内側を追加して、立体感も出しています。

商品の角度を変えてできたスペースに、ギザマルを追加し、水滴が出ているようにあしらいました。

空いたところに果物を配置して完成です。

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バナー制作の手順まとめ

筆者が仕事で行っているバナー制作の手順を5STEPで紹介しました。

  • 要素を洗い出す
  • 大事なものを絞る
  • 仮レイアウト
  • 文字を組む
  • あしらいを考える

ステップを踏むことの利点としては、自分が苦手にしているところが理解できる点です。苦手な部分が分ったらそこを重点的に勉強すればいいと思います。ちなみに筆者は「あしらい」が苦手でした。

話し合いやアイデアを出すのが苦手だ

レイアウトの引き出しを増やしたい

文字組が上手になりたい

あしらいのアイデアや引き出しを増やしたい

あ、あと。一応アップルサラダ味紹介しときますね。おいしいので是非。

初心者~中級者レベルのデザイナーさんに役立ちそうな記事やデザインを集めた Pinterest を公開しています!デザインに困ったときや少しだけスキルアップしたいと思っている方がいたら活用してみてください。

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